パワハラ大国ニッポンということで、今度は女子体操界で複雑なパワハラ行為が問題視されています。
被害を受けていたとされるのは、東京五輪の代表候補でもある宮川紗江選手で、本人が本日記者会見を開いて、タダのパワハラ騒動ではないと勇気を持った告発をされていました。
↑ 記者会見動画
今回のパワハラ騒動は女子体操の段違い平行棒のごとく、当初とは違う方が渦中の中心にいます。どういう事かというと、発覚当初は宮川紗江を指導していた速見佑斗コーチがパワハラ行為で処分されたのですが、宮川選手曰く、コーチからのパワハラはなく、それどころか体操協会の幹部からパワハラを受けていたと告発したのです。
宮川紗江のいう事が事実であれば、体操協会は解体ものの大失態という事になります。
宮川紗江の言葉
日本体操協会の塚原千恵子なる女子強化本部長と、その夫である塚原光男(金メダル5つ獲得レジェンド)協会副会長に呼び出され、「速見コーチには暴力のウワサがあるから認めないと厳しい状況になる。あのコーチは駄目だから、私が教える」というような事を言われた、と言っています。
実際その後体操協会は速見コーチをパワハラ行為で無期限登録抹消の処分とします。
更に暴力行為においての証言も求められたようですが、それも宮川紗江は断ったそうです。宮川選手が「家族も先生(コーチ)を信頼している」と伝えたところ、
家族でどうかしている、宗教みたいだ。五輪に出られなくなる。
と言われて、思い悩んだ結果、告発する事になったようです。
宮川紗江のいう事が真実であれば、大変なことです。塚原光男は日本体操界の顔ともいえるレジェンドなので体操協会の解体すらあり得ます。
朝日生命への勧誘
体操にそれなりに力を入れている企業で、塚原夫婦は「塚原体操センター」を設立して「朝日生命体操教室」「朝日生命体操クラブ」の運営に関わっていました。
しかし現在では杉原愛子しか有力な選手がおらず東京五輪を前に低迷をしていました。
そんな中で有力選手の宮川紗江を宮川紗江に勧誘したのではないか、という疑惑もあります。(宮川紗江はそう証言)
これは塚原光男、塚原千恵子はともかく朝日生命にも問題が飛び火してしまってます(笑)体操協会どころか、超大手の生命保険会社まで巻き込んだ大問題となってしまうのでしょうか。
世界選手権辞退
パワハラ騒動のショックやらで世界選手権を辞退し、今季の活動も休止するようです。
練習は続けるのでしょうが、実戦から1年遠ざかるのは選手としてはマイナスになるでしょうし東京五輪に向けていらぬ足かせになってしまいました。被害者であるであろう選手がそういう事になってしまうのは残念ですね。
ただやっぱり出ますっていうこともできるので、何とか前向きになって欲しいところではあります。
塚原光男という男
体操では内村航平、加藤澤男と並ぶ文句なしのレジェンド体操選手で、野球でいうなら王長嶋、サッカーでいうならカズ中田にあたる人物です。
金メダル5つ(うち3つは団体ですが)と、何と言ってもムーンサルトという技を開発し、体操の歴史を語る上で避けて通れない偉大な人物で、それだけに今回の騒動が宮川紗江の言う通りであれば、とても悲しいです。
プライベートではムーンサルトというバンドを組んで楽器(ギターかな?)を演奏したり、バラエティ番組では饒舌だったりと、明るい素敵なおじさんのイメージがありました。
体操でぐるぐる回った事と、音楽を聴きすぎたことで頭がおかしくなってしまったんでしょうか。ただまだ塚原光男さんらにも言い分はあるでしょうし、全てを聞いてみないと断定は勿論できません。
だって塚原夫妻ってもう70歳ぐらいなんですよね。その年齢で権力や手柄欲しさに滅茶苦茶な事やるかっていう疑問もあるにはあります。
塚原直也
息子さんの塚原直也さんも元体操選手で、オーストラリアで指導する傍ら、朝日生命体操クラブ総監督、朝日生命体操教室技術アドバイザーという役職についているので、もしかすると息子さんかわいさに今回の悪事を働いたのかなという気もしています。
塚原直也も父ばりの才能があったんですが、メンタルに弱点があって本番では頼りない選手だったんですよね。アテネ五輪では団体の金メダルに貢献してくれましたが、母や強い父から見ると尚更守ってあげたくなる存在だったのかもしれません。
体操ファンも悲観
宮川紗江選手の記者会見は日本体操協会の塚原副会長と塚原体操女子強化本部長によるパワハラの告発だった。速見コーチの行き過ぎ指導を拙速過大に処分した協会が代表候補選手への協会幹部のパワハラをどう迅速厳正に対処するのか見守りたい。 #日本体操協会 #体操パワハラ #協会幹部によるパワハラ
— うら (@yusukest) 2018年8月29日
宮川紗江選手がパワハラを受けていたのは速水コーチからではなく…
実は塚原千恵子氏からであり、朝日生命体操クラブであり、ラスボスが日本体操協会であった。
大事件だな。
— もう、お腹いっぱいです。 (@Blue_Eyed_Momo) 2018年8月29日
今晩 #日本体操協会 が #記者会見 をするようだが、
勇気を出して記者会見をした、#宮川紗江 さんの発言を真っ向から否定するようなら、
最低な団体だな?
宮川選手以外にも #パワハラ をされている選手もいるみたいだから、
マスコミに全部暴いてもらおう— TONKO (@china_town_h) 2018年8月29日
体操女子宮川紗江さんの記者会見を観て思いました。
日本人はいますぐ朝日生命との保険契約を全て解約する意志表示して,
今の状況を解決対処するべきだと感じました。みなさんはどうですか。— 下川徳三郎 (@tokusaburous) 2018年8月29日
記者会見聴きました。塚原さん、がっかりです。宮川さん、自分も選手生命絶たれるかもしれないのに、すごい勇気。#宮川紗江 #体操女子 #朝日生命クラブ #日本体操協会 #古い体質 #パワハラ
— 大川実音吏 (@arpamama) 2018年8月29日
@Sae_Miyakawa
宮川紗江さん、あなたが受けた暴力が大丈夫であると発言してしまうと、選手コースが昔から励行している暴力による指導が今後も改善されません、体操協会はそれを見据えた判断です。あなたの無責任な記者会見をされないことを望みます。— 懐かしのヌーボー (@white_police) 2018年8月29日
まとめ
宮川紗江選手が、完全なでっち上げをする事は現実的に考えにくいので、塚原夫妻に助かる道があるとすれば、速見コーチが本当に悪い事をしているものの宮川紗江はコーチに洗脳されて心酔してしまっているので悪の手から救う事ができなかった、というケースぐらいでしょうか。
もしくは朝日生命に頼まれて苦渋の決断をして、引き込み工作をしていたとか・・・一体どうなってしまうのでしょうか。体操と同じく綺麗な着地で問題が解決することを願います。