女流棋士でタレントの竹俣紅(たけまたべに)が、来年3月で日本将棋連盟を退会し、女流棋士としての活動を終えることをご自身で発表されました。※2020年現在フジテレビアナウンサーに内定。なぜ引退ではなく退会なのか、今後の活動などについて紹介します。
竹俣紅女流初段の退会を把握。
そうなのか、残念だけど本人の選択だから仕方ない。
別の世界での活躍を期待します。
(2015年サンケイ将棋祭にて) pic.twitter.com/6W6FUnk5RV— オジサン (@osajii56) 2018年12月10日
美人棋士として将来を渇望され既にファンも多くついていましたが、将棋はスポーツと同じでいくら人気があろうが、実力至上主義の’競技’なので戦績がついてこず、限界を感じたことも退会へと繋がったのかもしれません。
通算成績 28勝35敗、今年は5勝6敗という成績でした。
将棋を続けられないほどではないですが、タイトル戦などは現実的に難しい状況ではありました。ただ彼女には美貌というこれ以上ない武器がありますので、タレント活動に専念するにしろ一般企業に就職するにしろ大きなアドバンテージになるはずです。
なぜ引退ではなく退会?
将棋の世界では引退より退会のほうが重い選択になります。
というのも、引退だと公式戦に出る事はできないものの、日本将棋連盟の正会員である肩書は残りますので、プロ棋士竹俣紅として活動する事ができます。
これに対し退会は日本将棋連盟からの脱退となりますので、プロ棋士としての資格を失い、完全に将棋とは一線を引くことになります。
今回竹俣紅さんが選んだのは後者の退会です。
色々揶揄されていますが、引退の道を選んでプロ棋士としての肩書を生かしながらタレント活動することもできたわけで、若い彼女なりに愛する将棋にしっかりケジメをつけた決断なのかなと思います。
竹俣紅のコメント
「小学1年生になる少し前、近所の本屋さんでたまたま子供向けの将棋の本に出会って将棋を始めてから、将棋界にはプロというものがあることを知り、何となくプロを目指すようになり、中学2年生でプロになりました。まだ、その時は『好きなことを職業にするのが良い』という価値観しかなく、その考え方が向いているかどうか、大人になった時のことについて、あまり深く考えられていませんでした。好きなことを職業にする生き方ももちろん良いと思いますが、大学に入って、世の中にあるさまざまな価値観に触れたことで、そうではない生き方をしてみたいと思うようになり、将来は別の職業に就きたいと考えるようになりました」
「学生である今は、学業を中心に、いろいろなお仕事を経験させていただくことで新しい職を見つけられたらと思っております。これからは、外から将棋界を見守っていきたいと思います。今までも、これからも、ずっと将棋が大好きですので、それが何か役に立つ日が来たらうれしいです」
とコメントされました。大学生とは思えないしっかりとしたコメントじゃないでしょうか。
森内俊之との関係
森内俊之とは竹俣紅が師事したプロ将棋士で、段位は9段、十八世名人という羽生に次ぐ永世称号を持つ超一流の棋士です。
投票しなおし🙇♀️🙇♀️
将棋棋士の森内俊之十八世名人とお写真撮らせていただきました!
そしてひなこは颯爽と飛んでゆきました!私の卓はブレイク後配信です~!堀内さんと同卓してます😑💭 pic.twitter.com/N7RSjtpcqO— 都美 (@tomi_pkmj) 2018年12月10日
↑右の方が森内俊之9段。
森内俊之は竹俣紅に期待していましたが、週刊文春の報道によると、タレント活動に精を出し、将棋に対して熱心でなくなった竹俣紅に激怒し破門とまで言われていました。
実際に破門はされていませんが、将棋以外の事に色気を出す弟子に仮に怒っていたとしても不思議ではありません。
ちなみに週刊文春の取材で記録係という面倒な仕事を避けていたことを竹俣の母に尋ねると、
「ウチの子は記録係をする為に将棋を指しているんじゃないの!」
とコメントされたそうです。森内俊之としては将棋を売名に使われたという感情があるのかもしれません。
竹俣紅の今後
学業を終えた後は、余程風向きが悪くなければタレント活動に専念されると思います。
現在既にワタナベエンターテインメントに所属されていますし、ワイドナショーなどで卒なく約割を果たしていたので、菊川怜のように才色兼備のタレント枠としての成功はほとんど約束されています。
ただ先述したように、タレント活動に有利になるであろう引退ではなく、退会を選択されているので、もしかすると一般企業への就職を考えているのかもしれません。早稲田大学で美人の彼女ならばこれまた就職しても旦那選びでポカしなければ幸せは約束されていることでしょう。
女流棋士は稼げない
女流棋士として生活できるのは、ほんの一握りです。
対局によって稼ぐシステムは男子と同じですが、棋士数も多く、棋戦制度のしっかりしている男子に比べ、女流棋士界はそもそも対局の機会自体がそれほどありません。
ですので、将棋番組などでの読み上げや、棋士の肩書を生かしてタレント活動してお金を稼ぐのは批判は受けますが、将棋界の今の状況を考えると、そういった俗っぽい仕事をするのは仕方ないというのが現状です。
(その対局も女子は最高賞金が500万円と、男子の3000万以上の賞金額に比べると寂しい金額ですし、男に混じって参加することはできますが実力差は歴然なので現実的に難しいです。)
将棋界の男女の扱いの差は、人権団体に目をつけられたらいつメスが入ってもおかしくないですね。将来的にテニスのように賞金額や待遇で調整が入る可能性は高いと思います。
ネットの反応
竹俣紅。ズル賢いな。世間の注目を上手く集めて将棋界に貢献することもタイトルを獲ることもなく出ていくのか。最初からそのつもりだったのか?女流棋士という肩書の無い彼女の何処に需要があるのか?森内俊之師匠も弟子にしたことを後悔しているだろうな。何も成し遂げず別の道を歩むのだから。
— qe2h376z (@c71rym) 2018年12月10日
タレントになるのならプロ棋士という武器を捨てるはずがない。
普通に就職されるんじゃないですかね— ゴイスー (@goisup) 2018年12月11日
竹俣紅全然強くないし凄くもないのに女流棋士って所だけいいとこ取りして芸能界でやってくってタチ悪すぎでしょ笑ほんとに引退を悲しんでる人ってどれぐらいいるんでしょうね
— ふーかーわー (@vUzEEgFzgYVI4Cx) 2018年12月11日
竹俣紅女流初段がプロ6年間で、63局しか対局がなかったというのは、やっぱり少な過ぎますよね。
女流名人か女流王位リーグ入りするか、トーナメントを連勝しない限り、大半の先生が年間10局前後しか対局がないという、女流棋士の現状は、変えないといけないと思います。— けいおー (@kotymimz) 2018年12月10日
おはようございます。昨夜から竹俣紅女流の日本将棋連盟退会について、他の女流棋士の皆様(+加藤桃子奨励会初段)から続々とツイートが来ているのを見て、竹俣女流って本当に皆から愛されてたんだなとしみじみ感じておりました。
— 九州の将棋指し「D」 (@kssgsD) 2018年12月11日
竹俣紅女流初段が来年3月末をもって女流棋士を卒業するとのこと。今後の芸能活動を考えれば当然の選択と思う。今はクイズ番組のパネラーとして知られているが、タレントとしては菊川怜クラスのポジションが狙える素材だと確信しているので。…将棋界にいてくれてありがとう! pic.twitter.com/B3gJctNgJx
— logimon (@logical0630) 2018年12月10日
お疲れ様でした。