不祥事、事件

エーザイ治験で死亡 てんかん新薬飲み電柱から飛び降り自殺

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製薬会社エーザイの治験に参加した男性が副作用により亡くなった可能性があると報道がありました。男性は20代の健康な男性で、てんかん発作を抑える新薬を飲んだ後に、幻聴や幻視を訴えた翌日に電柱にのぼり飛び降りて死亡したそうです。

てんかん新薬の副作用と確定したわけではありませんが、厚生労働省はその可能性は否定できないとコメントを出しています。

死亡した男性は6月に10日間に渡って治験薬を1日1回飲んでいたそうです。治験中から吐き気や眠気という異常を訴え、退院日に再び来院幻聴などを訴え、その翌日に自殺してしまったと報道されています。

なお男性は神経疾患はなく、治験前は至って健康な状態だったそうです。(後述するようにフェーズ1での新薬実験でした)

 

治験の報酬

ピンキリですが2週間で20万円程度の相場となっているようです。

製薬会社もマウスなどで実験を行った上で治験を開始するので、通常はその場限りの体調不良などで万事終了しますが、今回のように取り返しのつかない事故が起きる場合もあります。

といってもそのリスクも込みでの高額報酬で事前に了承もしているはずなので、賠償を求めるのは難しいでしょう。(補償に関しては対象となるはずです)

 

治験のフェーズ

3つの段階を経て市販、処方されることになります。

今回はフェーズ1でした。被験者は健康体ではありますが初めて人間で試すわけですから、3つの段階の中ではリスクが高いと思います。

 

治験の死亡、事故率は?

2016年にはフランスの治験で死亡事故がありました。

製薬会社が安全であろうとゴーサインを出した薬で、更には半分ほどはプラシーボ効果を排除するために偽薬が使われています。(フェーズ1では使われませんが)

死亡までいくと1年に1度もないレベルなので、確率的には死亡の心配する必要がないレベルであるはずです。といっても必要のないリスクなので、お金に困っていない限りは避けたほうが無難ではあります。

 

ネットの反応まとめ

治験には精神科医が参加していなかったようなので、そこは問題視されるかもしれませんが、恐らくは最低限の補償のみで法的なケリはついてしまうのかなと思います。治験は時間効率のいいバイトですがある程度の覚悟は決めておいた方が良さそうです。










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