スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリ氏の主張が賛否巻き起こしています。彼女は地球の温暖化問題に取り組み、目下世界各国の二酸化炭素排出量を減らすべく様々な活動をしている状況です。
熱烈な支持者がいる一方、世界1位の二酸化炭素排出量をまき散らす中国にはほぼノータッチの矛盾、ヨット横断もパフォーマンスであると指摘されるなど、批判の声も少なくありません。これらの問題をまとめて紹介します。
朝日新聞「なぜ日本の若者は世界で大人気のグレタさんに共感しないのか?意識が低すぎる」https://t.co/KUyCBDruA8
海外でも別に共感されてなくね?変な人形作られてたり皮肉として虫の名前に命名されてたりするじゃん。朝日の世界ってパラレルワールドか?😅😅😅
— sakamobi.com (@sakamobi) 2019年12月1日
デモのグレタさん「権力者はついてこなければならない」:朝日新聞デジタル https://t.co/k39zbeBq8m
イランの最高指導者みたいに、権力者の上に立ちたい/立ってるつもりって事だよなw
スポンサーの意向なのか、本人のキャラなのかは不明だが、わかりやすい(責任を追及されない)権力志向だなwww— うみ@インフル予防接種済 (@umi_tweet) 2019年12月8日
「権力者もはや逃げ隠れもできない」
「権力者は(我々の取り組みに)ついてこなければならない」
「権力者が地球温暖化の問題に優先して取り組むよう圧力をかけていきたい」
これらの過激な発言に彼女の険しい表情も相まって、高圧的な印象を抱く人は少なくないでしょう。(発言に関しては原文と翻訳後でニュアンスが違うかもしれませんが)
グレタ・トゥーンベリ氏は16歳の少女ということで現代のジャンヌダルクとも評され神輿に担がれています。彼女は大人たちに利用されているという自覚があるのでしょうか。
個人的には彼女にも彼女の支持者にも同調できませんが、温室効果ガス削減は地球規模で取り組むべきと考えているので(というかいつかはそうしなければならなくなるはず)、存在を全否定しているわけではありません。
中国にノータッチの矛盾と理由
世界でダントツ1位の二酸化炭素排出量を誇っているのが中国です。
世界の二酸化炭素(CO2)排出量 国別ランキング・推移(BP) 2018年https://t.co/zaP8yTmYr6 pic.twitter.com/fiT8eKCYya
— i wanna peace (@HopeTalk2You) 2019年12月2日
グレタ・トゥーンベリの主張では真っ先に批判の対象となるはずですが、今のところは不自然なスルーが続き、この点は彼女の環境活動の矛盾点として反対派に批判されています。
世界最大の温室効果ガス排出国の中国に行かないグレタ 。まさか欧州過激NGOにも、赤いお金が・・・ pic.twitter.com/0cP2mMmb7l
— 石井孝明(Ishii Takaaki) (@ishiitakaaki) 2019年12月7日
グレタ氏に対する批判で一番多いのは、「中国に言えよ」なんだけど、彼女は「中国は途上国なのでノーカン」って答えてるんだよな。
それと、彼女は対話する気がない。「私のいうことは一転の曇りもなく正義なのだから、議論などしない。ただ一方的に従え」なんだよね。
なんか、日本にも沢山いるよね。 https://t.co/qsjYoWJb9Y— ながし (@Pnagashi) 2019年12月8日
中国は発展途上国って言って逃げてたんだっけw
グレタ女史は。— はるきさん@もういくつ寝れば (@osaka_sirokichi) 2019年12月8日
スウェーデンの環境活動家グレタさんがCOP25が開かれているマドリードで「今の世界の指導者は、われわれを裏切り続けている。これ以上それを許してはならない」。随分偉そうな。そんなこと言うなら、最も二酸化炭素を排出している中国にヨットで乗り付けて演説したら。多分、逮捕されると思うけど。
— 加藤清隆(政治評論家) (@jda1BekUDve1ccx) 2019年12月8日
中国は発展途上国だから規制の対象とはならないというのが、グレタ・トゥーンベリのルールのようです。かなり無理があるのでこれらは建前で、本当のところは彼女の支援者の都合によって、中国様にはノータッチの矛盾を孕んだ環境活動になっていると目されています。
飛行機のCO2排出量 車とどっちが害悪なのか
グレタ・トゥーンベリは通常飛行機で移動するところを、ヨットに乗ってイギリスからアメリカまで横断(国連気候変動サミットへの参加のため)、飛行機の二酸化炭素排出について問題提起しています。
しかし総量では自動車のほうが多く二酸化炭素を排出しています。
飛行機の環境負荷ってどんなもんなんや?と思ってググったけど、乗用車より低いやんってなった
まあ飛行機は移動距離が車の比じゃないぐらいに長くなるからトータルで見たらCO2排出量多い感じになるかもしれんけど pic.twitter.com/63AQ0PRb3w
— 西のヤマキ (@chinaneko92) 2019年12月7日
ヨット横断についても、彼女が専用ジェット機に乗らなければ結局旅客機は飛び、ヨット横断の準備費用、それに伴う環境汚染などを考えると、パフォーマンスの色合いが強いと指摘されていました。
「グレタをぶん殴って気を失っているうちに飛行機で運ぶ」案が一番環境負荷が低かった気がするな。あいつがマスコミ使って呼び掛けたりとかヨットをあいつのいるところに回航する手配とかで、ずいぶん余分なエネルギーを消費したでしょう?
— delta16v (@delta16v) 2019年12月3日
といった具合にやや偏った主張ではあるものの、欧州では自動車でいける経路ならば、飛行機移動を避ける動きもあるようです。
ちなみに彼女を支持していた世界的なバンド「U2」はプライベートジェットにのって二酸化炭素をまき散らしながら世界ツアーを敢行していたことが揶揄されていました。(コールドプレイはツアーを中止しています)
グレタ・トゥーンベリへの批判 ネットの反応まとめ
まずは批判派から。印象としては全体の9割以上でした。治安のいいツイッターでも反対派が多かったので、一体誰が彼女を支持しているのか引っかかるところはあります。
彼女自身の物言いが
まるで権力者みたいね「私が正しいのだから私に従え」
そうやって
独裁や権力者は生まれるのよデモのグレタさん「権力者はついてこなければならない」:朝日新聞デジタル https://t.co/oRpdGpYwr6
— だ未を (@behappybewise) 2019年12月8日
グレタさんに共感しない理由
・途上国のことを無視して見下してるバリバリ先進国のイキったガキの発言が嫌い
・それを持ち上げてる大人はもっと嫌い。・古代の仏典に書かれている秘儀、空中浮遊を実践すればグレタさんの思いは叶えられるので、今すぐオウム真理教を紹介してやれ
— 中田氏昇天 ©︎97 1日目 南地区マ01a (@nakatasisyoten) 2019年12月1日
グレタに英語で「ヨットを作るにも大量のエネルギーを使っているよ。つまり、大量の温室効果ガスを排出している」とツッコんだが、無視された。どこの国でもパヨは自分の都合の悪いことには触れない。
— 🐾フル・フロンタル🌈🧷🦐🍤 (@full_frontal) 2019年12月7日
今度は国連でなく中国の人民大会議の前、習近平の前でやって頂きたいね。 あれだけはっきり発言できれば言えるだろう。
— どっちでも (@VgIkzgMOIYbSDzA) 2019年12月8日
後ろで手を引いているねがジェット・リーハリウッド俳優とビル・ゲイツ財団。Chinaの気配がチラチラしますね。子供を利用するなよ!卑怯者。
— masakazu (@ma31_masakazu) 2019年12月8日
賞味期限は案外短い。
メディアは、最初は賛同・その後は放置。また新たな獲物を探す。この繰り返し。— kitakazu (@galaxy7870) 2019年12月8日
地球環境改善極論主義者は、ゼロ成長社会を前提にした現状維持を主張しているに過ぎない。
しかし、後進国が先進国レベルのキァッチアップ活動は止まず、実現不可能な主張である。別の政治的狙いを持つものと思う。— 好い日悪い日普通の日 (@mutter_quietly) 2019年12月8日
このかわいそうなグレタちゃんよりこの子を操っている金儲け主義の環境ビジネス団体等に問題提起を
— eigo (@eigo92896415) 2019年12月8日
まぁワイもグレタのこと好きか嫌いかで言ったら間違いなく嫌いだけどさ、こいつの言ってる奪う奪わないってさ、まさにグレタ(のバックにいる怪しい団体)的な発想だからこいつも同じくらい嫌いだなぁり https://t.co/FmnDU6QCBK
— ドラハゲ DORAHAGE✌️🌷@関東竜党 (@TsuitaAhoshine) 2019年12月9日
それにつけても、世の中、正義に酔うやつのなんと多いことか。
グレタ氏の言っていることは正義なのだから、批判するやつは彼女に嫉妬している醜い大人だし、世界のリーダーたちは正義に反する存在だから彼女を無視するんだろうって、まるで昭和の中学生みたいだな。— ながし (@Pnagashi) 2019年12月8日
グレタ・トゥーンベリへを擁護する派
少数派ですがいないこともないです。ウーマンラッシュアワーの村本さんも便乗しています。
グレタさんの食事にプラパケの食品があったとか
バンドのU2がプライベートジェット乗ってるとか
KuTooの石川優実さんがトレスアップしてるとかこれみんな根っこ同じで綺麗事嫌いの邪悪さから相手下げで溜飲下げたいだけだからな。
どこの国にもそういう邪悪な奴はいるだろうが日本はその数が多すぎ。— 愛国心の足りないなまけ者 (@tacowasabi0141) 2019年12月7日
U2は、アルバム『WAR(闘)』(1983年)収録の「Sunday Bloody Sunday」などを歌ってきたバンドですよね。
また先日、Coldplay(コールドプレイ)は、観客が大量に飛行機で移動する現在の世界ツアーは地球環境に悪い、とやり方を見直す記事が出ました。
日本のバンドが、あまりにノンポリすぎる。。
— 大槻サンライズ(大槻和央)🌅京都人 (@ootsukisan126) 2019年12月5日
国籍や性別、年齢に関係なく、グレタを嫌う人は多いのだろう。しかし、一方で熱狂的に支持する人や、今回のオーストラリア人ヨット家族のように、実際に手助けする人もいるのだ。だから、グレタと支持者の方がきっと正しい。少なくとも彼女の訴えを聞けば、自分で何か考えるきっかけにはなるはず。
— 土居豊 (@urazumi) 2019年12月8日
すごいバッシングとすごい称賛…いまグレタちゃんの気持ちがわかるのはおれだ
— 村本大輔(ウーマンラッシュアワー) (@WRHMURAMOTO) 2019年12月8日
グレタさん、多分相当な役作りと言うか努力をしてこの悪役を演じてるんだろうなと。この憎悪と嫌悪感と優越感が入り混じった表情を人前で堂々と出来るのは中々凄い。スターウォーズの悪役に欲しい。 pic.twitter.com/YAUrnQLQkm
— 杉本尚@沿岸防衛ストームトルーパー (@Sugimossan1992) 2019年12月8日
ハリウッド俳優より影響力を持つグレタ
こと環境問題に関しては、どんなハリウッド俳優や政治家よりも16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリの方が圧倒的な影響力を持っています。
エコを訴えるハリウッド俳優やミュージシャンは多数いますが、結局彼らは映画の制作や雑誌の出版、贅を尽くしたファッションなどプライベートでも、一般人より明らかに環境汚染に加担している矛盾を抱えているので、環境活動の旗手になることはなかなか難しいです。
その点グレタ・トゥーンベリ氏は16歳のいたいけな少女ということで、生き様においての目立つ矛盾はありません。いつまで彼女の求心力が持つか分かりませんが、しばらくの間グレタ・トゥーンベリ旋風は続きそうです。