先日高知県須崎市が、クリーブラッツが運営するゆるキャラ『ちぃたん』を観光大使から解任しましたが、事態はそれだけに留まらず、著作権の侵害などから、ちぃたんに対し全面的な活動の停止を訴えました。
高知県 #須崎市 の楠瀬耕作市長は6日の定例記者会見で、市のキャラクター #しんじょう君 の著作権を侵害しているとして、ゆるキャラ #ちぃたん☆ を運営している東京都の芸能プロダクションに活動停止を申し入れたことを明らかにしました。 https://t.co/pO9nIIaKam
— 毎日新聞 (@mainichi) 2019年2月6日
ちぃたんを運営しているのは芸能プロダクション「クリーブラッツ」。
表向きはご当地キャラクターのゆるキャラだけども、実はヤンチャで面白いという二面性のキャラクターで人気になったちぃたんの真の顔は大人の金儲けなので、お互い引くことはなさそうです。最終的には裁判所が判断を下すのでしょうか。
しんじょう君と似すぎ
「ちぃたん☆」が、高知県須崎市のマスコットキャラクター「しんじょう君」とよく似ていて著作権を侵害しているなどとして、須崎市が「ちぃたん☆」の運営事務所に活動停止を申し入れていたことがわかりましたhttps://t.co/mkRLJ30MX9#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/3M2wpLl8DV
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年2月7日
左が「ちぃたん」右が「しんじょう君」。後者は現在も須崎市が権利を所有しており、ご当地キャラクターとして活動しています。
似ているというか色違いの兄弟のようなルックスです。(それもそのはず作者が端広こうという同じイラストレーターの方。)
作者だからといって、著作権が自分の手を離れ違う所有者にある場合、酷似したキャラクターを生み出して商用利用というのはマズいのかなと思います。
市の主張が正しい
今ある情報を見る限りでは、市側の主張に正当性を感じます。
最初に生み出されたのは「しんじょう君」ですし、ちぃたんが人気となった一因として須崎市のご当地キャラクターという付加価値はあったはずなので、全く別のキャラクターといて商用利用したいのであれば、「しんじょう君」を想起させないキャラクターにするべきでした。
しかも今は海外での商標申請や、国内で一度断られた商用申請を再度行っているらしいので、「ちぃたん」が有名になったからというより、市側はクリーブラッツ側のそれらの行動に対して重い腰を上げたのかなという印象です。
ただしクリーブラッツ側も、しんじょう君とちぃたんの酷似については、既に解決した問題とも主張しているので、やはりこれは裁判所行きの問題になってしまいそうです。
ちぃたんはドル箱キャラ
一年間お世話になった須崎市の観光大使を卒業することになりましたっ☆ありがとうございましたっ☆
卒業しても須崎市が大好きでしんじょう君ともお友達ですっ☆
これからしんじょう君とコラボグッズも予定しているので楽しみにしていてくださいねっ☆ちぃたん☆ですっ☆ pic.twitter.com/uVfF4xXOeY— ちぃたん☆ (@love2chiitan) 2019年1月16日
youtubeでもかなりの再生数のようですし、その他芸能活動も順調のようなので、かなり莫大な利益を生み出しているドル箱キャラです。
主な収益はyoutubeからという気がしますが、youtubeは近年著作権問題に対して相当シビアになっているので、チャンネル削除の可能性もそれなりにありそうです。
この突き抜けた路線は割と新しいので、しんじょう君とは関係ない別キャラでやってればよかったのにという感じですかね。キャラクターに罪はないので何とも残念な限りです。
ネットの反応
何故今更という声が多い様ですが、市側は双方キャラを守れればとずっと平和的解決を試みていました
しかし先方がそれを無視し続けてきたから今になったのです人気が出たから邪魔になったとかは全くもってお門違いで、著作権も元々須崎市側にあります
— ちっちー@しばらくRT多め (@chix2kox2) 2019年2月6日
あとあれだ
著作権が須崎市側にあるにも関わらず内緒で国内商標申請→一度拒絶されたにも関わらず再申請(審査中)
さらに無断で海外の商標申請&テレ東にアニメ化権利売却
これで先に決定していた海外でのしんじょう君アニメ放映が出来なくなる恐れがある事態に
という流れがある事も知ってどうぞ
— ちっちー@しばらくRT多め (@chix2kox2) 2019年2月6日
作者は高知県出身の端広こう(ペンネーム)さんです。
よくわからないですけど、作者が著作権侵害を主張するのはわかるが、市長が著作権侵害を言うのはお門違いなのでは?
まぁ市がしんじょう君を商標登録してるから言ってるんでしょうけど。— フーミン@昨年8/15脊髄梗塞で入院。12/14退院 (@butter_piko) 2019年2月6日
FF外から失礼します。添付した須崎市長の文書を読んで下さい
須崎市が著作権、二次的創作物の原著作権を保有しているため、作者の端広さんはしんじょう君の著作権や、ちぃたん☆等の類似したキャラクターの許諾なき制作の権利も持っていません
須崎市が著作権侵害を訴えるのはお門違いではありません pic.twitter.com/PnQCCuWV3L
— nano (@nano_for_play) 2019年2月6日
ちぃたん☆自体がしんじょう君に似せて誕生したキャラ(ビジュアル)なので、デザイナーも同一人物ですし似てないという方が無理がありまして…
まぁ行動パターンは全く違いますが💦
ご当地キャラファンの間ではしんじょう君は有名なので最初にそのバーストを借りて知名度上げようとしてたって感じです
— ちっちー@しばらくRT多め (@chix2kox2) 2019年2月6日
君たち相互フォローしてるほど
仲良しなのに(*´-`)。大人は勝手だ。😤
— 鍵子 (@yuka_0512AO) 2019年2月6日
しんじょう君が要らない、てリプ見たけど、須崎市の公式キャラでちぃたん☆の数年前にしんじょう君は誕生してるし...
知らない、要らない、はあんまりだと思うよ
ちぃたん☆好きだけど、裏が芸能プロダクションって知って、複雑な気分— ポチ🎀 (@gx7wnq) 2019年2月7日
まとめ
これがまかり通ってしまうと、ご当地キャラクターの酷似品を量産することができてしまうので、やはり「ちぃたん」の商用活動はちょっと厳しいのかなと思います。youtubeを見たら面白い動画が多かったので、歩み寄っていい落としどころを見つけて欲しいですね。