岩崎友宏(いわざきともひろ)に刺され、全身を負傷したアイドル冨田真由さんが、犯人岩崎友宏だけでなく、東京都と当時の所属事務所を相手取り7600万円の損害賠償を求め提訴する方針であることが報道されました。
これまでは彼女に同情的な声一色でしたが、東京都(つまり警察)相手に損害賠償を求めたことで、冨田真由さんへの批判的な声も聞こえてくるようになりました。
冨田真由さん、全身に残る刺し傷 視界半分、動悸いまも https://t.co/hMUn9kGN4P
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2019年7月9日
↑ 手の傷だけでなく、顔や首などにも傷跡は残っているそうです。
冨田真由弁護人などの言い分は以下です。
「警視庁はライブ会場周辺に警察官を派遣するといった必要な警備を怠った」
「事務所は冨田さんの安全に配慮しなかった」
冨田真由さんは岩崎友宏がネット上で彼女を殺したいと発言を繰り返していたため、身の危険を感じ武蔵野警察署に相談するなどしていました。
そこでは岩崎友宏の書き込みも警察署員に見せたそうですが、警察がライブ当日に彼女のいる会場を警備してくれなかったことに対する損害賠償のようです。
警視庁当時岩崎友宏がすぐに犯行に及ばないと判断したことはミスだったと認めていましたが、裁判となると話は別なので冨田真由さんと武蔵野警察署は争うことになるでしょう。
以下冨田真由さんの母親のコメント。
「どうして娘の相談が軽く扱われてしまったのか。娘が後遺症に苦しんでいる状態をどう思っているのか、裁判を通じて知りたい」
彼女が警察に相談した際の話し合いの内容が裁判に影響してきそうです。
冨田真由の所属事務所と事件概要
小金井ストーカー殺人未遂事件として認知されています。
事件概要
2016年5月21日午後5時すぎ、音楽活動をしていた当時大学生の冨田真由さんが、東京都小金井市本町6丁目のライブ会場付近で、
ファンの岩崎友宏受刑者にナイフで何度も刺され、一時意識不明の重体となった。岩崎受刑者は殺人未遂と銃刀法違反の罪で懲役14年6カ月が確定した。
懲役14年は軽いと感じる方がいるかもしれません。私もそう思いますが、殺人未遂で14年は厳しく処罰された部類です。
所属事務所
ホリプロ系列のホリエージェンシーに所属していましたが退所、2014年にユーキース・エンタテインメントに所属という情報があります。ホリエージェンシーには向井理や波瑠が所属していますし、ホリプロ系列ということもあるのでホリエージェンシー所属であれば警察も違う対応をしていたかもしれません。
また弱小事務所相手と犯罪者の岩崎友宏相手では、ない袖は振れないで仮に裁判で勝ったとしても、賠償金を払って貰えない可能性が高いので、不本意ながら警察と東京都を巻き込んだ事情もあるかもしれません。
冨田真由さんの後遺症
残っている外傷は手の怪我だけではありません。
「顔を含め、全身には約60カ所の傷が残り、今も半年に1回ほど手術」
「両目に障害が残り、視界の左側半分が欠け、食べ物がのみ込みにくい。肺などの機能にも影響が及んでいる」
現在も手術が必要な状況で、心の傷も残っており、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療中でもあります。女性の顔に傷が残るというのは男には分からない辛さがあるでしょう。ましてアイドルを目指していたような美人な女性です。絶望の淵にいると思います。
東京都と警察に落ち度はあったのか
ネットでは厳しい声も少なくなかったですが、私は後遺症に苦しむ状況にいる冨田真由さんを批判することはできないです。
上述したように岩崎友宏と弱小芸能事務所相手だけでは、賠償金を取れない事情はあるかもしれませんが、これだけの仕打ちをされて「自分も悪かった」「仕方がない」と割り切れる方は、少なくとも岩崎友宏さんのような若い女性にはいないと思います。
個人的には冨田真由さんを支持しています。
とはいえ裁判官は客観的に判断するのが仕事なので、ライブを中止する選択があった冨田真由さん(もしくは事務所)にも責任はあったとして、東京都と警察に大きな賠償金の支払い命令が下る可能性は高くない気もします。
冨田真由さんに批判的な声も
自業自得という声もありました。東京都を訴えるのは筋違いという意見は全体の5割ほどでしょうか。
これ警察に危険だからライブ中止するよう言われてたのに無視してライブやって襲われたやつでしょ?
当時から自業自得とか言われてた気がするけど。— コアラっぽい (@inspiron2018) 2019年7月9日
冨田真由ってクソだなw 東京都を訴えるとか見当違いもいいとこw アンチ増やすぞ、これは。
— ちめ (@Chime0) 2019年7月9日
警察官がいたとして、突発的な事案には対応できないことがあります。なので、ご自身の命を守るためにライブを控えるべきだったかと思います。自分の命を守るのは、結局は自分です。被害者の方に今後の不幸がないことを祈っています。
— G (@G40365847) 2019年7月9日
オタクってのはオタクになるなりのなんか理由があるわけで
当然発達障害者や精神疾患者が多くなる
そういう人達相手に愛想振りまくビジネスって本来リスキーなもんなんやで
アイドル目指す子はほんまこういう事件を教訓にして一回冷静に考えてみた方がええわ— ケーブル (@NE1YNaUceKF4FfL) 2019年7月9日
警察がこういうストーカー案件で積極的に動けないのは民事不介入の観点から仕方ないこと。児童虐待にも同じことが言える。警察もこういった事件を教訓に改善していく余地はあるけど。立法が法改正するなどして。
— ふじなお@ (@Ravin_Suki_00) 2019年7月9日
ライブなんて中止にするか、警察官ではなく警備員を雇うのが普通!
犯人と事務所だけは、話は通るけど犯人からの賠償金は1円も取れないだろうね!
危険を感じてたのだから親が止めるのも普通なんじゃないの?— 川越の闇のL (@kawagoe_yami) 2019年7月9日
冨田真由さんに同情的なネットの意見
警察に相談にいってるんだから警察が防ぐべき事件だったという声も。
冨田真由さんの件、ストーカーから滅多刺しにされたことが本人にも責任あるの? 警察に行って相談してるじゃん。今日刺されるかなんて誰もわかんないし、いつまで部屋から出ないでいればいいの?それ誰かわかる人いるの?結果だけ見て自己責任とか言ってる人すごいわ本当 起こった後なら誰でも言えるよ
— ゆず (@anyprfm) 2019年7月9日
未然の事件への対応には限界があるだろう。
通常ならば100%警察が悪いとは言えない。だがこの案件、情報が正しければ警察の不手際が多すぎる。警察など存在していないものと同じ状況を警察が招いた。#冨田真由#小金井ストーカー殺人未遂事件https://t.co/pHB8qn7Ufi
— 🐧こうていぺんぎん (@pengin_007) 2019年7月9日
1000歩譲って言い分を理解するにしても、冨田真由さんに対してこんな事を書ける神経が信じられない。
『匿名の暴力』ってやっぱあるよな… 。 pic.twitter.com/JvnShAiZqx— レイ (@koredakewa11ta1) 2019年7月9日
全身に60以上の傷だぞ
14年ぽっちで犯罪者出すなよ— たずりん(手擦根塗汁御神)@畜生道 (@EcoLiveForever) 2019年7月9日
警備員つけるかどうか。という話と警察が動かない話。何故か混ぜて考えてる人がいる。
過去に学んでない警察が何もしてないから何もしなかった、と言われるのは当然では?— KaedeaKane (@kaedea_kane) 2019年7月9日
無責任な警察署、警察官ですね🤷♂️加害者の男から損害賠償を求めても逆厳しいと思いますね
— コウちゃん@6/30川越⚽ (@QR2BbmvvEPUkYfK) 2019年7月9日
これは事務所の責任も大きそうだな。
怖いのでたくありません、、そんなの通るわけないだろ、ちゃんと出ろよ。
こんなやりとりがあったような気がします。マネージャーはその場にいなかったのかなあ?
あまりにもかわいそうな被害者、今後の人生を考えると訴訟起こすのも当然だと思います。— tiger_jet_neko (@elecom42) 2019年7月9日
う~ん・・・
冨田真由さんが少しは良くなってるのか気になって
定期的に検索したりしてたけど特に新しい情報はなく、
久しぶりに新しい記事が出たと思ったら
まだまだ後遺症に苦しんでいるんだな・・・岩埼友宏死刑になればいいのに
— たか (@sound_stupid_g) 2019年7月9日
あの時の冨田真由さんの事件をはじめとして警察はあまりにも不祥事が多すぎですよねー。
ああいうのを #クズ って言うんですよ。
いっそのこと警察民営化とかどうですか?
税金を安くして警察に助けてもらった人が報酬を払う。
警察皆保険制度とかで生活保護は無条件で無償とかどうでしょう?— 絢瀬喜鐘はなうちゃんを許さない! (@okumori19910802) 2019年7月6日
握手会商法、地下アイドルは続く
この手の事件は今後も発生するかもしれません。
特に握手会などで会いに行ける系のアイドルは、アイドルオタクに「両想い」と勘違いさせてしまいがちなので、岩崎友宏のような愛が憎悪に代わり犯行に走るタイプの人間を生み出してしまう要素は他の芸能人よりも高い気がします。
地下アイドルの場合は事務所が弱く警備も手薄なので、例えばAKBメンバーが握手会でのこぎりを持った男に襲われた際、犯人を取り押さえたような取り巻きスタッフも期待できず、いざ襲われた時は対策ができないです。個人的に近年のアイドル商法はかなり大きいデメリットがあるように感じますが、今の所は規制もなく続いていきそうです。以上冨田真由が被害者となった小金井ストーカー殺人未遂事件についてでした。