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塚原夫妻はパワハラしてない 第三者委員会の調査に疑問の宮川紗江

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パワハラ疑惑に問われていた日本体操協会の塚原夫妻が、第三者委員会の調査によりパワハラは無かったとして潔白の身となりました。

宮川紗江(現在は高須クリニック所属)選手の訴えは退けられた格好です。速見佑斗コーチとの暴力動画の拡散など、徐々に風向きが変わった状況ではありましたが、ツイッターなどでは塚原夫妻の復権に疑問の声を上げる方も沢山いました。

リオ五輪代表の宮川紗江に対する「塚原光男副会長、千恵子女子強化本部長のパワハラ」は認定されませんでした。果たして本当なのでしょうか。

 

パワハラ報告書

第三者委員会の報告書によると、

「配慮に欠け不適切な点が多々あったとはいえ、悪性度の高い否定的な評価に値する行為であるとまでは客観的に評価できない」

とのことで断定するほどの証拠がなかったのか、そもそもパワハラと疑わしき行為もなかったのか詳細は分かりませんが、とにかく訴えは退けられました。色々意見はあると思いますが、結果が出た以上受け入れなくてはいけません。

こちらは潮目が変わる事になった、速見佑斗コーチによるビンタ動画。暴力があると認めてはいたもの、ここまで明確な証拠が出てくると影響は大きかったです。

「16歳の少女は嘘をつかない」と、すっとんきょうな事をいっていた具志堅幸司副会長もさすがに速見佑斗コーチを庇いきれなくなってしまいました。

 

第三者委員会は怪しい?

過去の記事で触れました。

第三者委員会の委員長、岩井重一なる弁護士が、塚原夫妻とコネのある朝日生命保険相互会社の顧問弁護士を兼任していることが明らかになりました。

厳正な審査をすると言われていましたが、事実はどうあれ宮川選手にとっては納得のいかない説得力の無い第三者委員会だったと思います。

 

塚原夫妻のパワハラ集

あくまで宮川選手が訴えた内容で、疑惑から潔白へと今回の調査で一応の決着となりました。

◆五輪に向けたプロジェクトへの参加を辞退すると、強化本部長から電話で「五輪に出られなくなるわよ」。海外大会に派遣されず、NTCの利用も制限された。

◆塚原夫妻に部屋に呼ばれ、「(速見コーチの)暴力はあったよね?あったよね?家族みんなでどうかしている、宗教みたいだ。私なら速見の100倍教えることができる。あのコーチはだめ。伸びない」

◆朝日生命への引き抜き行為。塚原夫妻と近い人物から「宮川と速見コーチがセットで(朝日生命に)こないか」など、計3回。

◆速見コーチの暴力について、強化本部長が複数のコーチを呼び出し『「暴力を見たといいなさい」と迫った』と聞いた(宮川)。

速水コーチにあれだけの暴力行為があった以上、塚原夫妻の「宮川選手ファーストの行動」という主張に説得力が出てしまうので、パワハラには該当しないような気がしています。

五輪に出られなくなるという言葉も、(このまま調子を落とせば)出られなくなるというニュアンスであれば、それほど高圧的な言葉でもありません。独裁政権の様相はありますが、現状日本の体操界は、近年ある程度結果を出しているという実績もあります。

塚原体制を解体すべきかどうかは次の五輪の結果次第ということになるかもしれません。

一つ言えることは、シロと結果が出た以上、推定有罪のごとく大騒ぎしていた大手メディアは、その時と同じ熱量でシロだったと報道する義務があると思います。

 

高須医院長のコメント

孤立しかけていた宮川選手に助け舟をだし、体操競技をやるためにスポンサーにまでなりました。塚原夫妻には強い姿勢で糾弾していましたが、パワハラ認定されないのは予想通りとのこと。

宮川紗江選手のことを第一に考えて欲しいと訴えておられます。おっしゃる通りですが、宮川選手の練習をサポートするのも所属企業の仕事です。

ただ宮川選手の要求というのは速見コーチの復職も含まれているので、それはちょっと難しくなってしまいました。

 

ネットの反応

 

まとめ

ネットの反応は「体操協会腐ってる」「宮川と速水に恋愛感情がある」「いつもの派閥争い」といった感じに極端に割れていました。

私は独裁政権ではあったものの、やはりパワハラと断定できる証拠はないのかなと感じています。ただし第三者委員会に怪しい人選があったのも事実なので、もしかするとまだ波乱があるかもしれません。

宮川選手は現状実力も立場も厳しい状況ですが、何とか東京五輪代表の座をもぎ取って欲しいものです。










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