パワハラ疑惑に問われていた日本体操協会の塚原夫妻が、第三者委員会の調査によりパワハラは無かったとして潔白の身となりました。
宮川紗江(現在は高須クリニック所属)選手の訴えは退けられた格好です。速見佑斗コーチとの暴力動画の拡散など、徐々に風向きが変わった状況ではありましたが、ツイッターなどでは塚原夫妻の復権に疑問の声を上げる方も沢山いました。
【体操 塚原氏のパワハラ認めず】https://t.co/7sBe44mlQO
日本体操協会の第三者委は、リオ五輪代表の宮川紗江を巡る塚原光男副会長、千恵子女子強化本部長のパワハラを認定しなかった。これを受け協会は塚原夫妻の一時職務停止を解く。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年12月10日
リオ五輪代表の宮川紗江に対する「塚原光男副会長、千恵子女子強化本部長のパワハラ」は認定されませんでした。果たして本当なのでしょうか。
パワハラ報告書
第三者委員会の報告書によると、
「配慮に欠け不適切な点が多々あったとはいえ、悪性度の高い否定的な評価に値する行為であるとまでは客観的に評価できない」
とのことで断定するほどの証拠がなかったのか、そもそもパワハラと疑わしき行為もなかったのか詳細は分かりませんが、とにかく訴えは退けられました。色々意見はあると思いますが、結果が出た以上受け入れなくてはいけません。
こちらは潮目が変わる事になった、速見佑斗コーチによるビンタ動画。暴力があると認めてはいたもの、ここまで明確な証拠が出てくると影響は大きかったです。
「16歳の少女は嘘をつかない」と、すっとんきょうな事をいっていた具志堅幸司副会長もさすがに速見佑斗コーチを庇いきれなくなってしまいました。
第三者委員会は怪しい?
過去の記事で触れました。
パワハラ問題第三者委員会の委員長、岩井重一弁護士は朝日生命保険相互会社の顧問弁護士
日本体操協会は初耳だったとしてるが、岩井氏は知らなかったは通用しない
完全にアウトなんじゃないの?#ミヤネ#体操協会#朝日生命#塚原夫妻#岩井重一 pic.twitter.com/XlNgND5yaL— もりっしー (@morichang1995) 2018年9月7日
第三者委員会の委員長、岩井重一なる弁護士が、塚原夫妻とコネのある朝日生命保険相互会社の顧問弁護士を兼任していることが明らかになりました。
厳正な審査をすると言われていましたが、事実はどうあれ宮川選手にとっては納得のいかない説得力の無い第三者委員会だったと思います。
塚原夫妻のパワハラ集
あくまで宮川選手が訴えた内容で、疑惑から潔白へと今回の調査で一応の決着となりました。
◆五輪に向けたプロジェクトへの参加を辞退すると、強化本部長から電話で「五輪に出られなくなるわよ」。海外大会に派遣されず、NTCの利用も制限された。
◆塚原夫妻に部屋に呼ばれ、「(速見コーチの)暴力はあったよね?あったよね?家族みんなでどうかしている、宗教みたいだ。私なら速見の100倍教えることができる。あのコーチはだめ。伸びない」
◆朝日生命への引き抜き行為。塚原夫妻と近い人物から「宮川と速見コーチがセットで(朝日生命に)こないか」など、計3回。
◆速見コーチの暴力について、強化本部長が複数のコーチを呼び出し『「暴力を見たといいなさい」と迫った』と聞いた(宮川)。
速水コーチにあれだけの暴力行為があった以上、塚原夫妻の「宮川選手ファーストの行動」という主張に説得力が出てしまうので、パワハラには該当しないような気がしています。
五輪に出られなくなるという言葉も、(このまま調子を落とせば)出られなくなるというニュアンスであれば、それほど高圧的な言葉でもありません。独裁政権の様相はありますが、現状日本の体操界は、近年ある程度結果を出しているという実績もあります。
塚原体制を解体すべきかどうかは次の五輪の結果次第ということになるかもしれません。
一つ言えることは、シロと結果が出た以上、推定有罪のごとく大騒ぎしていた大手メディアは、その時と同じ熱量でシロだったと報道する義務があると思います。
高須医院長のコメント
孤立しかけていた宮川選手に助け舟をだし、体操競技をやるためにスポンサーにまでなりました。塚原夫妻には強い姿勢で糾弾していましたが、パワハラ認定されないのは予想通りとのこと。
全て予想通りです。
僕は塚原夫妻が戻ることには反対しません。
「選手ファースト」です。
宮川紗江選手の練習環境も戻してあげてください体操宮川問題 第三者委員会は塚原夫妻のパワハラ認めず 職務停止処分を解除(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース https://t.co/iH2XgFW3mm @YahooNewsTopics
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2018年12月10日
宮川紗江選手のことを第一に考えて欲しいと訴えておられます。おっしゃる通りですが、宮川選手の練習をサポートするのも所属企業の仕事です。
ただ宮川選手の要求というのは速見コーチの復職も含まれているので、それはちょっと難しくなってしまいました。
ネットの反応
パワハラかどうかを決めれるのは一人だけ!被害者だけだ!そんな基本的なことも知らない体操協会は解散するか税金を1円も入れるな!支援してるスポンサー企業の生命保険会社は朝日か?こんな保険会社の商品は解約をしろ‼️
— luckygood777official (@luckygood777) 2018年12月10日
パワハラって受けましたといえばそれは全てパワハラになるのでしょうか?それでは指導なんてできないですね…『選手ファースト』ともすぐ言う人いるけど、本当の『選手ファースト』の意味って?『選手の意見をすべて通すこと』が本当に選手ファーストなのでしょうか?選手が間違っていたらどうするの?
— Seera Sawamoto (@S3125S) 2018年12月10日
そりゃあ、身内の息が掛かってたら、こうなるのは必然。本当に腐ってる。
— Kei (@sk_isayyes0) 2018年12月10日
「五輪に出られなくなる」この発言だけで十分にパワハラ。これを言われると従うしかなくなる。
精神論や根性論で伸びてきた会社や組織はパワハラをしないと傾くし競争に破れる。しかし早めにトップが意識改革をしないと若者のパワハラ告発は増してきている。
— ガラパゴス (@pet_xxxxxx) 2018年12月10日
#バイキングで坂上さんが
大喜びだ!そして、佐藤弁護士も
これで仕事が増える。パワハラは
被害者がどう捉えるか?!が一番
であって、コーチの暴力問題で
うやむやにされていた部分が
大きかった気がしますが。そして、
#バイキングと言う擁護番組も。— FALCO (@Rockmeamadeus3) 2018年12月10日
クソの様な教会だな
これでまた逆戻りか?
誰か監視しとけよ
またやるぞコイツらは— マモー (@krock2017) 2018年12月10日
まとめ
ネットの反応は「体操協会腐ってる」「宮川と速水に恋愛感情がある」「いつもの派閥争い」といった感じに極端に割れていました。
私は独裁政権ではあったものの、やはりパワハラと断定できる証拠はないのかなと感じています。ただし第三者委員会に怪しい人選があったのも事実なので、もしかするとまだ波乱があるかもしれません。
宮川選手は現状実力も立場も厳しい状況ですが、何とか東京五輪代表の座をもぎ取って欲しいものです。