芸能界だけでなく競馬界も薬物汚染されていたということで、156頭もの競走馬から禁止薬物「テオブロミン」が検出され、JRAはそれら全ての馬を出走停止処分に。明日に控えたレースの多くに影響が出て競馬ファンからも批判の声が集まっています。
テオブロミン入りのサプリメント「グリーンカル」を販売した会社の社長はJRAの理事だそうです。一体誰が悪いのか、テオブロミンはどのような影響があるのか、今回の競走馬薬物使用問題を振り返ってみます。
【JRA 禁止薬物156頭競走除外】https://t.co/LWBVQkUn02
JRAは15日、所属する競走馬に供用されている飼料から禁止薬物が検出されたことを発表した。15、16日の東京、阪神、函館の出走予定馬で、その飼料を使用していた所属馬156頭を競走除外とした。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年6月14日
【JRA 福永騎手「類を見ない」】https://t.co/lSz1bEjwEu
JRAは15日、今週の出走予定馬の中に禁止薬物を摂取した可能性のある馬が判明したとして、該当する156頭を競走除外とした。日本騎手クラブ副会長の福永祐一騎手は「競馬の歴史上で類をみない事件」。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年6月15日
なぜ福永騎手が謝罪させられているのか、競馬ファンには疑問を感じている方も少なくありませんでした。確かに福永祐一騎手には何の責任もありませんが、馬が謝罪はできませんので、まあ競馬界を代表してファンに謝罪したということでしょう。
テオブロミンとは
紅茶やチョコレートとかに含まれる物質で、人間は日常的に摂取していますが、我々はテオブロミンを肝臓によってメチル尿酸に分解することができます。つまりまあ人間がテオブロミンを摂取しても基本的に害はありません。
しかし犬や馬はテオブロミンを分解できないため、体内に残り最悪死に至るケースもあるようです。
テオブロミン:カカオなどに含まれるプリンアルカロイド。血管拡張・利尿作用があります。ヒトにはほとんど無害ですが犬や猫に対しては脱水症状や徐脈性不整脈を引き起こす可能性があるため、ペットにチョコレートなどを与えないよう注意が必要です。 pic.twitter.com/TJaTCJ7Hdi
— 構造式bot (@CTaro_structure) 2019年4月27日
ペットにチョコレートを食べさせるなという注意喚起もそのため。
ドーピング的な効果は?
ニュースソース元では心肺機能の強化と興奮・利尿作用があると記載されていました。それらの効果を狙ってサプリメント製造会社が混入させたのかもしれませんが、一方でテオブロミンの摂取によって能力が高まるなどの効果はないという意見もあります。
製造会社がどのような意図でテオブロミンを混ぜたのか知りたい所です。
誰が悪いのか
「テオブロミン」入りの「グリーンカル」を販売していたのはJRAファシリティーズで、名前から分かる通りJRA公認の販売会社です。(子会社でもあります)
そしてグリーンカルを製造もしくは輸入していたのが「日本農産工業株式会社」で、そちらの企業のHPにグリーンカルの情報が紹介されていました。
https://www.nosan.co.jp/business/lifetech/horse.htm
https://www.nosan.co.jp/business/lifetech/pdf/green_cal.pdf
馬用のサプリメントとして紹介されています。競馬法に指定される禁止薬物の陰性を確認しているとも表記しており、今後は薬の製造会社と販売会社で責任の擦り付け合いが始まりそうな予感もしてしまいます。
JRAは一見責任がにいようにも思えますが、JRAファシリティーズはお抱えのサプリメント販売業者ですし、社長がJRAの理事をしていることから、JRAの確認が甘かったという側面もありそうです。
今回禁止薬物が検出されたのは、美浦と栗東という特定の厩舎からでしたが、厩舎にそこまで確認する義務はないはずです。あとは馬主や騎手、そして競走馬は被害者とも言えるような気がします。
一番悪いのはJRAなの?
— はるやま(100株)ふるお ブエナビスタと誕生日同じ (@zeni_gebafuruoh) 2019年6月15日
禁止薬物の成分が入った飼料を販売した会社でしょう(´・_・`)
— 🏇ken_nee🏇ラヴズオンリーユー🐎❤オークス勝利‼️ありがとう😆✨ (@kennii0555) 2019年6月15日
JRA側にも落ち度ありますね。
JRA側のミス及び、ミスと想定される事多すぎ😡
— はるやま(100株)ふるお ブエナビスタと誕生日同じ (@zeni_gebafuruoh) 2019年6月15日
これって騎手にも馬にも罪は無いよね。
— アキ (@natsume13087343) 2019年6月15日
悪いのはサプリの販売元で決定かな?
— 熊野 (@salt_slot) 2019年6月15日
知らずに使用した可能性が高いのに、条件反射で誰かを責めるようなコメントが多くて悲しくなりましたhttps://t.co/CtyqtvQ9At
— でめろん (@demeronmeron) 2019年6月15日
騎手に会見、コメントを求めるんじゃなくてJRAか調教師会でしょうが。
政治、社会、どこもマスコミ・記者のズレっぷりが酷いが、
競馬記者もだな。— (-.-)y-~~ (@y3tabacootoko) 2019年6月15日
ネットの反応
馬券を買うことができない怒りや競走馬がかわいそうという意見が多くありました。
うちの休養馬🐎グリグリ本命だったのに😓
理科研通ってないサプリ(カフェイン入り)
見切り発車で納品する事態アホ過ぎる!しかも、ファシリティーズってJRAお抱えの業者だろ!
この時期の未勝利馬なんて生き残れるかどうかの瀬戸際
なのに、何してくれてんねん💢— sekikawa akira (@buradottku) 2019年6月14日
おかげで予想すら難しくなった・・・
— manhattan (@Chotbar7) 2019年6月15日
夕刊紙の1面がフジ・東スポ・ゲンダイ全部競馬の禁止薬物で読者層の党派性関わらず大事件みたいな感じになってる。 pic.twitter.com/cnNe1wpieq
— 高根たかね (@dambiyori) 2019年6月15日
国が管轄している機関が…今までも公正に行われていたか疑わしくなりますね(`Δ´)
— 謙四郎 (@ik5754nwo) 2019年6月15日
そもそもJRAで仕入れたもの食べさせて競争除外とか酷過ぎる。
— 馬オヤジ (@aE0zjRvD1nWbFDF) 2019年6月15日
よくわからないのは外国馬の検疫とかめちゃくちゃ厳しいのに、飼料とか内部監査的なチェックをやってないのか疑問です(^^;
基本的にJRAがチェックして検査に通った飼料が使えると思うのですが?— ヤッチー (@Vafdh7KLl4R8PMy) 2019年6月15日
🏇競馬ファンとしは残念極まりないですな…🤔
— hyde-sea (@hydesea) 2019年6月15日
これってもうレース出れなくなるってことかな?
競馬は年齢的に関係ないけどきになる— Sail (@Sail_tensDisney) 2019年6月14日
今週のレースは出走できませんが、禁止薬物が身体から抜けきったら問題無く出走できますよ。
スポーツ選手で言うところの「選手登録抹消」や「永久追放」ではなく「一時的な出場停止」という感じですね。多分再来週には出走できるようになると思われます。
— のらぼう菜愛好家 (@Sinhalite007) 2019年6月15日
これは残念!まあ禁止薬物をうっかり摂取したのでこればかりはレース出場取消も仕方ないでしょう。このところ毎週の様にビッグレースが行われている競馬界にとって痛いニュースです。
— アスカーラ (@oresama952194) 2019年6月15日
出走頭数約1000頭のうち、2割弱が対象か……
— なかかず (@nakakazu0118_) 2019年6月15日
これは競馬界を揺るがす歴史的大事件ですね。自分を含めて多くのファンの信頼を失ったことだと思います。
失った信頼を取り戻すのは難しいでしょうが、今後はこういう事件が起こらないように1日も早く謝罪して、関係者を処分して欲しいですね。— バード星人 (@birdseijin) 2019年6月15日
馬もドーピングされる時代
— しろばら🍄 (@Wh1teRoseCoffee) 2019年6月15日
今週競馬見ないやらないとか、開催しない方が…など、賛否あると思いますが、個人的には開催で良かったのかなと。函館開幕日を待っていた地元の方がたくさんいますし、全道・全国から高いお金を使って函館まで来る方も多いので。なお、Twitterは通常営業でいきます。 pic.twitter.com/r44mCH5tFX
— 山崎 啓介 (@yuma_zakiyama) 2019年6月14日
それが一番ですよね。函館の人間に とって熱い6週間なので
— バティ信者 6/21 神宮 (@d_akirak0553) 2019年6月15日
販売元も調教師の方々も、みんな自分から申告したんですね。
それを隠そうとせずに大きな判断を下したJRA。自分の中の競馬業界への好感度がUPしました。#競馬 #出走取り消し
— なかぢま@競馬初心者 (@yorikiri2019) 2019年6月15日
ウワサされていた大物芸能人の薬物事件はこれだったか
馬券買ってたら当たってたはずという発想
ギャンブラーの方は、出走取消がなく本来行われるべきレースに賭けていれば儲けていたはずという発想になるんでしょうか。ここは一つプラス思考で馬券を買っていれば、外れて失う事になっていたお金の分得することになったとハッピーな気持ちでいて頂きたいところです。
JRA 40年前売上 約1兆円、今 約3兆円。競馬ファンから25%巻上げ10%は国庫納付⁉️問題なのは15%もの競馬界還元が1500→4500億円。うなぎ登りの世界最高賞金や分厚い手当を地方競馬界のレベルに変更し、浮いた2〜3000億円はファン又は国庫納付にすべし⁉️伏魔殿にメスを⁉️ https://t.co/l4dK7PMsbx
— 反オカルト (@slothexplorer) 2019年6月15日
ちなみにJRはギャンブラーの方が買った馬券で3兆円の売り上げを叩き出しているそうです。胴元JRAの潤沢っぷりを見ると馬券を買う気にならないんですが、まあ一応国営ですし、単純なギャンブルというより馬のファンになる方も多いので健全性は高いギャンブルにはなるんですかね。
これだけJRAは儲けているのですから、今後同じようなことが起きないよう精査して頂きたいところです。