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プロ野球は八百長が簡単 くじ導入のリスクと競馬競輪との違い

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導入が検討されていたプロ野球くじですが、当面先送りとなることが決定しました。

というかスポーツ議員連盟とNPB側で、折り合いがつきそうにないので中止になる可能性も高いです。

ただ私はプロ野球くじの導入には反対であります。

 

野球は八百長が簡単すぎる

野球に八百長が多いって言ってるわけじゃありません。(実際セリエAでも八百長はありましたし)

競技の性質的に、他の団体競技に比べて、投手という一人の選手に依存しすぎるので、1試合ごとの賭博は、八百長が容易で、しいては八百長の助長にもなってしまいます。

(黒い霧事件の池永正明選手。刑事事件としては無罪だったもののプロ野球界からは追放に。筋肉をつきたての餅と評されたのはこの人とジョシュバーネット(高阪談)ぐらいじゃないでしょうか。)

1シーズンとか1か月の順位表とか、せめて1カード(同一カードは3試合ぐらい行われます)ごとにすれば、責任が分散されるのでまだいいんですが、それじゃ今度は賭けとして微妙ですし、個人的には今回の先送りは結果的には賛成です。

あともう1つ問題があって、同じく先述した投手一人で試合が決まることが多い点は、賭ける側からのヘイトもその責任投手に集まってしまう事になるので、これは選手側にとって負担が大きすぎます。

収入の5%までとか賭ける金額を制限したりすればいいんですが、そんなの無理で、反社会的組織とか狂った一般人とかが、キャパシティを超えた金額を賭けることもギャンブルでは出てくるわけで、そこで負けた人間に強く恨まれてしまうことになります。

 

公営ギャンブルとの違い

まあそれを言うなら競輪とか競艇も実は似たようなもんでもあります。一人の出来がクジの結果に直結するわけですから。

ただ競馬はちょっと違います。

例えば武豊が負けたレースで、『武さんのせい損しました』

って言われたところで

『馬のせいです』

で終了ですからね。競馬はちょっと他の公営ギャンブルとは毛並みが違います。

ディープインパクトと再会して喜ぶ武豊さん。

そういうわけで、競馬はまだ馬と騎手と厩務員とか責任が分散しますけど、競輪オートレース競艇は、多分恨まれることが多いんじゃないでしょうか。

それでも賭けのシステム的に一人の本命選手のおかげで数億がパーになるみたいな事には恐らくならない(逆はありますけど)はずです。

あと一番大きな違いとして、競馬オートレース競輪競馬は国営ですから、新人のころから、賭けの対象となることの責任などを厳しく教育されるわけです。彼らがそんな教育を受けている頃プロ野球選手は、バーベルを上げていたりするわけですから、賭けに対する意識もまるで違うと思います。

そういうわけで、やはり野球にサッカーのtotoのようなクジを導入するのは、慎重になって当然であります。

 

サッカーとは違う

サッカーが導入したから、プロ野球が導入しないのはどうなんだ、みたいな意見はナンセンスですね。

そもそもJリーグと違って、プロ野球は経営が高いレベルで安定しているので、行政の介入やテコ入れなんて必要ありません。Jリーグが導入したのは本質的には金のためなので、そこは比べることはできないです。

完成したビジネスに一枚噛むのであれば、金をよこせというのは、私は当然の要求だと思います。

ただ要求した助成金が、売り上げに関わらずの一定金額と言うことだったので、そこはちょっと疑問ですね。一定の割合であればわかるんですが、そこはちょっと無理筋だと思います。

そもそもtotoは赤字という話もありますし、一定額の要求は理解不能でした。

やはり半分は体のいい断り文句として、旨味たっぷりプロ野球を行政にちょっとやそっとじゃタッチさせない本音があったんじゃないでしょうか。

 

条件付きで導入には賛成

助成金の一部を要求するのはいいとして、売り上げに応じた金額であれば筋が通っていていいと思います。

あとはくじのシステムを勝敗予想ではなく、交流戦の順位予想とか、サッカーより試合数は多いわけですから、一定期間ごとに区切ってやるとか、投手にかかるヘイト的な負担を減らす方向であれば賛成です。

(まあでも面白みは減りますけどね。あくまで例えです。)

あと絶対に譲っていけない点は、外資を介入させないところですかね。ダゾーンとか完全に青田買いみたいなもので、Jリーグというコンテンツをうまいこと持っていかれたので、日本人がやるスポーツコンテンツなんですから、日本人が興行として切り盛りしていかなければいけません。

そこはNPBも行政もお互い歩み寄って、最後は日本人が楽しく得をするような結論を出して欲しいです。










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