芸能界に激震を走らせている吉本興業闇営業事件ですが、現在の吉本興業の主張である、「芸人たちは反社会勢力と知らなかった」「金銭授受の事実を出席芸人が口裏合わせして隠していたため把握できなかった」の2点について、懐疑的な見方も少なくありません。
つまりは吉本興業は、宮迫博之らがギャラを受け取っていたと知っていたのでは?と思われており、これについては当初から闇営業事件で暗躍していた「猫組長」なる人物がツイッターで言及しています。
吉本興業は闇営業に関わっていた芸人から事情聴取して、金を受け取っていた事実を早い段階で知っていた。それでも隠蔽し続けた結果がこのザマです。
— 猫組長 (@nekokumicho) 2019年6月24日
この方は「早い段階で吉本興業は金銭授受を把握していた」と言っています。
はっきりいって猫組長氏も元山口組系の組長、つまり元ヤクザなので全面的に信じるのもおかしな話なのですが、残念ながら吉本興業よりは猫組長氏の主張が正解に転ぶことが多く、それなりの支持を得ているのが現状です。
闇営業で芸人1000人研修 pic.twitter.com/cOtifcfWSZ
— 速報🌸 (@kaori0706z) 2019年6月26日
一応吉本興業もクリーンになろうと努力はしています。
吉本興業と宮迫博之へ向けられている疑惑
オレオレ詐欺集団の結婚式に金貰って参加という事実自体が一般企業ならば解雇案件かもしれません。(実際に2700のツネは不動産会社を解雇されました。)
それはさておき、今回の闇営業事件で世間が疑問を抱いているのは、出席芸人と吉本興業が「反社会勢力と知っていたのか」「ギャラは発生しそれを把握していたのか」についてです。
闇営業 知ってたのか知らなかったのか
大きく以下の4パターンが考えられます。
①出席芸人は反社会勢力と知らなかった。ギャラは発生していたが吉本興業は把握できず、謹慎発表の直前に知っただけ。
②出席芸人は反社会勢力と知らなかった。しかし会社は早い段階でギャラ発生の事実は把握していた。既に収録した番組の放送などいくつかの事情によって金銭授受把握の発表を遅らせた。
③出席芸人は反社会勢力と知っていた~以下①と同文~
④出席芸人は反社会勢力と知っていた~以下②と同文~
タトゥーだらけの男も出席した結婚式
個人的には以前から言っている通り、④なのかなと思っています。
根拠としてはタトゥーだらけの男がその場にいた写真も出回っていましたし、半グレといえど集団になれば何かしら不穏な空気は察知したと思ってしまいます。結婚式が始まってから知った、とは思うので、確かにその場で営業キャンセルしろというのは難しい話ではありますが、それでも本来はそうしなければいけません。
2014年暮れ。都内某所。某パーティ会場。 pic.twitter.com/O20nVaTVMT
— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) 2019年6月6日
次に吉本興業がどの段階でギャラ発生の事実を把握したかですが、ワイドナショーで松本人志さんが言っていたようにこの規模のショーをノーギャラでやるわけがないこと、以前から闇営業は黙認していた可能性、11人もの芸人が数日も会社を騙すほど意思疎通、口裏合わせするのは難しいこと、宮迫博之や田村亮が吉本興業や松本人志らに嘘をつくのか、といったことから、早い段階で把握していたんじゃないかと思っています。
といっても真実は分かりませんし、吉本興業は違う主張をしています。
闇営業を黙認していたとする芸人も
以下「Konno Mamoru」さんは労働相談員で、末端の芸人から吉本興業が闇営業を黙認していること、またギャラが安すぎることについて相談を受けていたといいます。
「吉本は闇営業を容認してます。そうじゃないと末端の芸人は生きていけませんよ」と俺に言った芸人がいた。
容認したというよりは人が少なすぎてマネージメントできなかったのが本当のところだったと思う。
有名芸人をスケープゴートにして、闇営業させない為の末端統制が目的としか思えない! https://t.co/xCSfe6HJlI
— Konno Mamoru (@funkykong555) 2019年6月24日
売れない芸人の労働相談は結構ある。
吉本芸人は出演料金の90%をマネージメント料として会社に吸い上げられる。異常だよ。1ステージ1000円とか普通にある話。
反社会勢力交流は駄目だけど、生活のために闇営業する芸人を俺は責められないよ。
夢を食い物にする芸能産業の構造にこそ問題がある!— Konno Mamoru (@funkykong555) 2019年6月24日
吉本興業は特にそうなのかもしれませんが、恐らくこれはほとんどの事務所が抱える問題ではないでしょうか。
タレントではなく事務所の取り分の比率が高すぎるのは視聴者の中にも疑問を感じる人は多いです。(そもそも芸能人が貰いすぎという考えもあるようですが)
ネットの反応
入江慎也以外の芸人たちは被害者という見方も中にはあります。
収録済みの番組を放映するまでや、営業・イベントの変更など、被害額を最小限に抑えるための時間稼ぎだったと思いますけどね。
TV・メディア業界に影響力(権力と言ってもいいかも)があるヨシモトだからできる力技かな。— ポップライフ (@pop_and_life) 2019年6月24日
ホントこれ。どうも知ってたっぽい入江は完全にアウトだが、反社と知らされず誘われた芸人達は「もうちょっと慎重にな」という厳重注意だけでいいと思う。ただ、本当に知らなかったかどうかはしっかり追求して確認すべきだが。①については契約自体存在しないし、吉本もある程度黙認してたしな… https://t.co/e0b99I8Zom
— アルメディオ (@alfamacradio) 2019年6月27日
まあ吉本側も知ってたと思うし代々伝わる伝統的な者なんじゃないかな?金稼いでる芸人がわざわざリスクおかすのも?だけど。 #闇営業
— 舞妓フォー (@x2hgzn1uDcJhS9A) 2019年6月27日
何度も繰り返しになるけど、有名人が不可解なパーティーに安易に参加して、反社会勢力と一緒に写真にうつったら、それが振り込み詐欺の宣伝に使われるから、いけないと言ってるんです。知ってた・知らなかったとか、吉本との取り分がどうとか、関係ない。振り込み詐欺の被害者を減らすための話ですわ。
— キリヒトハ (@TsubakiHidamari) 2019年6月26日
吉本芸人の闇営業、結局反社会的なものと知ってたのかどうだったんだろ?
Twitterでもそこ知ってた前提で言ってるのが多いけど確証あったんだろうか
もちろん脇の甘さはあるけど、人に頼まれていくときに調べるのが失礼って感覚はあったり、本当にわからないことも実際にはあるんだよね— まるわたろう@肉棒奮党 (@kanashimitsuito) 2019年6月26日
今、グッティ見てたけど、入江は反社会組織だと知っていたのかというインタビューで知ってたかは別として。
組織の友人と名乗る男が「酒が入ると自分が悪い仕事をしているって喋りたがる」って言ってだけど、一般人には喋らないでしょ!?
そんな馬鹿詐欺師にはいないと思う。#グッディ #吉本— 愚痴言ってばかり (@guchiittebakari) 2019年6月26日
吉本興業を含めて「全員アウトー」ですね
— 猫社長 (@nekosyacyo) 2019年6月24日
領収書が出ているのか定かではないが、闇の金には間違いない。何が腹が立つって癌から復活してアレだ。さらに被害者の金遊んでいた。言わせて貰うと恐妻家と言うがかなり疑問でもある。
— びっくりぽん (@gMhcmAXsfUC4f1e) 2019年6月24日
トカゲの尻尾切りした時点で大衆からバレバレやったのに。
— 和製ボストニアン (@bostonasianjp) 2019年6月24日
再度の聴取でギャラ受取りがあったと判断?
吉本興業は隠蔽のウソをさらにウソで固め続けるのか?世間を甘く見るのもいい加減にしたら! #吉本興業— abril_アブリル (@abril10551) 2019年6月24日
吉本という会社自体にも重大な問題がありますね。
— ふんふん (@cTCR26Dvh1tePju) 2019年6月24日
まったくその通りです。吉本興業は所属芸人と契約書を交わしていない。雇用契約が曖昧なまま、都合のいいように芸人を使っている。こういう吉本興業のブラック企業体質が、芸人を闇営業に走らせている。吉本の体質こそ大問題。
— Kenji Yumiya (@kenji_yumiya) 2019年6月25日
一発屋芸人と呼ばれた人でも、最高月収 数百万とか言ってるから、9割も引かれるとなると、かなりの額が吉本興業に入っているのでしょう。
吉本興業が近年、急成長した理由の一因が分かる気がします。
— tsuyoshi.y (@tsuyoshiy4) 2019年6月24日
「吉本は給料が安い」で笑いを取るのが定番ネタだったけどもうそういう時代じゃないですよね
— めもり (@sukesukekorokor) 2019年6月25日
謹慎となった吉本芸人11人
宮迫博之
ロンブー田村亮
レイザーラモンHG(住谷正樹)
ガリットチュウ福島善成
くまだまさし
ザ・パンチ・パンチ浜崎
天津の木村卓寛
ムーディー勝山
2700の八十島宏行と常道裕史
ストロベビー・ディエゴ
この他ナベプロのザブングルも謹慎となっています。
吉本興業の慣習ルールは終わりの時
これまでは笑い話になってきた「雇用契約を結んでいない」「ギャラが100円など異常に安い」みたいな、労働基準法を無視した体質は終わりを迎えるかもしれません。
個人的には身の回りにはない浮世離れしたそれらのエピソードを面白く聞いてきましたが、吉本興業が闇営業をある程度黙認していたように(まあしてないかもですが)、社会も吉本興業と芸人のこの関係性を黙認してきました。しかし今回のような大きな事件が起きてしまうと、そうもいかなくなってしまいそうです。
またそうなると6000人という所属芸人も激減するでしょう。
健全になった吉本興業からこれまでと同じように面白い芸人が出てくるのか、そこの懸念はありますが、11人の芸人の謹慎のみで決着となるのかしばらくは様子を見る必要がありそうです。